Perlネットワークプログラミング―ソケットの使い方からクライアント/サーバーシステムの開発までリンカーン スタイン
ピアソンエデュケーション 刊
発売日 2002-12
Perlの普及はインターネットの普及と大いに重複している。従って、ほとんどのPerlによって書かれたプログラムはインターネット経由でサービスを提供している。本書はサブタイトルに「ソケットの使い方からクライアント/サーバーシステムの開発まで」とあるように、ネットワーク上でのPerlの活用に必要な知識をほぼすべて網羅している。
本書は、4つのパートからなり、それぞれ「基礎」「一般的なサービスのクライアントの作成」「TCPクライアント/サーバーシステムの開発」「応用」となっている。「パート1 基礎」では、ファイルハンドルなど入出力の基礎、プロセス、パイプ、シグナル、Berkeleyソケット、Ping等のネットワーク分析ツール、TCPプロトコルとソケットオプション、IO::Socket API等、Perlを使用するうえで不可欠な知識がまとめられている。
「パート2 一般的なサービスのクライアントの作成」では、BerkeleyソケットAPIに基づき、Net::FTP、Net::Telnet、Net::SMTP、MailTools、MIME-Tools、Net::POP3 API、Net::IMAP::Simple API、Net::NNTP、LWP、HTML::Formatter API、HTML:TreeBuilder API、HTML::Parserといった、Perlを使用する際に一般的に使われるモジュールと、それらに対応するサービスを解説している。
「パート3 TCPクライアント/サーバーシステムの開発」で解説しているのは、「精神分析医サーバー」を例として、並行技術としてのフォークサーバー、inetdデーモン、マルチスレッド、多重化アプリケーション、非ブロックハンドル、システムログ、プリフォークとプリスレッド、IO::Pollといった、サーバー側の機能である。「パート4 応用」では、一般的なTCP上では扱わない部分、つまりTCP緊急データ、UDPプロトコルとUDPサーバー、ブロードキャスト、マルチキャスト、UNIXドメインソケットについて取りあげている。
少なくとも、プログラマーレベルで必要な知識は十分に盛り込まれている。問題解決のためのリファレンスとして、十分に機能してくれるだろう。 (大脇太一)
perlプログラムの良い参考書です! 2004-07-19
ネットワーク関係のいろいろなプログラムがPerlで書かれています。
最初にUNIXの入出力・プロセス・シグナル・パイプの説明があり、ソケット、そしてTCPのサーバ・クライアントシステムの説明と続きます。
ネットワークプログラムのアーキテクチャが詳細に書かれており、また密接にPerlと連携して書かれているので、Perlの勉強にもなると思います。
Perlは比較的簡単に実行できる言語なので、例文を打ち込んですぐ試して確認することで理解が深まるのではないでしょうか。
Perlをある程度経験している人にすごくお勧めです!!
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