プログラミングRuby―達人プログラマーガイドまつもと ゆきひろ /デビット トーマス /アンドリュー ハント
ピアソンエデュケーション 刊
発売日 2001-09
オブジェクト指向スクリプト言語Rubyの詳細なチュートリアルとリファレンス。デビッド・トーマスとアンドリュー・ハントは、名著『達人プログラマー』(ピアソン・エデュケーション)の著者でもある。監修者はRubyの親である、まつもとゆきひろだ。本書は、まつもとに「現在までに出版されたRuby関連の書籍の中で、本書がもっとも網羅的で正確ではないか」と言わしめるほどの仕上がりになっている。
本書は4部構成となっている。第1部「Rubyの基礎」は、Rubyのチュートリアルだ。クラス、オブジェクトに始まり、コンテナ、メソッド、式、例外、スレッド、プロセス、デバッグなどについて解説している。第2部「Rubyとその周辺」では、Rubyの起動方法、CGIの利用、Tkアプリケーションとの融合、Windows環境での使用方法、Ruby拡張ライブラリについて解説している。
第3部「Rubyの文法と動作の仕組み」では、Rubyの文法、クラスとオブジェクトの詳細、リフレクション、メソッドの動的呼び出しについて解説している。第4部「Rubyライブラリリファレンス」は、Rubyのクラス/モジュールで定義されているメソッドとライブラリのリファレンスとなっている。
付録には、組み込みドキュメント、対話型Ruby(irb)シェルなどの解説を収録。(遠野 諒)
これ1冊ではじめられる 2006-02-09
他の言語でプログラミングの経験があってこれからRubyを覚えよういうひとに向いている。入門書ではないので初心者の1冊目には向かないと思う。
本自体は厚いが各章は短くまとまっていて必要なところだけ読める。また目次も細かいしインデックスもしっかりしているので、必要な情報を見つけやすい。内容的にも豊富で解説も簡潔でわかりやすい。とりあえず文法をさらっと確認してすぐにプログラムを書き始められる。Rubyでプログラミングを始めるにはこれ1冊で十分。
2001年発刊のためバージョン1.6をもとに解説されているが、内容が古くなっていることはない思う。2006年2月時点でも最良の1冊に間違いない。
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