Perlによるシステム管理デイビッド・N. ブランク‐エデルマン
オライリー・ジャパン 刊
発売日 2002-07
PerlといえばWebサーバー上で動くCGIの代表的なプログラミング言語と思われているが、もともとはシステム管理や運用作業のツールとして生まれた、インタプリタ型のスクリプト言語である。CGI関連のPerlの参考書はたくさんあるが、システム管理について書いた本はほとんどない。
本書は、プログラミング言語Perlを使用してさまざまなシステム管理に対応する方法を解説したものである。Perl・システム管理の初心者からベテランの技術者まで、幅広い読者を対象としている。各章では、システム管理業務の中でも著者がとくに重要と考える分野を取り上げている。
1章では、Perlプログラムをより安全に記述するためのガイドラインについて、2章では、マルチプラットフォームのファイルシステムを正しく使用する方法やdisk quotaを制御する方法について、3章では、UnixとWindows NT/2000の異なるOS上でユーザーアカウントがどのように扱われるかについて、4章では、Macを含む3種類のOSのプロセス制御の違いや、ファイルネットワーク操作の追跡について、5章では、TCP/IP上のネームサービスとPerlによるサービスの管理について、6章では、LDAPやADSIといったディレクトリサービスの紹介とPerlによる利用方法について、7章では、DBIとODBCの2つのSQL DBフレームワークの説明と利用例について、8章では、Perlを用いたメールの送信や基本的な解析の説明とUCEなどのアプリケーションについて、9章では、ログファイルについて、10章では、セキュリティとネットワーク監視について、それぞれ解説している。各章の末尾には、使用したPerlモジュールの一覧と参考文献が示されている。
本書は、システム管理の経験者や当該分野に興味のある読者、なかでもLinux、FreeBSDを含むUnixとWindows NT/2000サーバーが混在する環境で両方のサーバーを管理しなければなならない読者におすすめしたい。(大塚佳樹)
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